網膜硝子体手術
網膜硝子体手術が有効な病気
当院では、網膜硝子体手術を日帰りで実施しています。
硝子体は、眼球の内部の大部分を満たしている無色透明でやや固いゼリー状の液体です。
網膜硝子体手術は、硝子体が様々な原因で起こる網膜剥離や硝子体出血など、短期間のうちに大きく視力を損なう疾患を治療する手術です。
網膜硝子体手術が有効な病気
●網膜剥離
●硝子体出血
●糖尿病性網膜症
●黄斑前膜
●黄斑円孔
●硝子体混濁(ぶどう膜炎)
●網膜静脈閉塞症
●難症例白内障 など
当院の網膜硝子体手術の特徴
日帰りで安心・安全・低侵襲な手術
最新の手術設備と卓越した技術を持つ執刀医により、安心・安全で低侵襲な網膜硝子体手術を行っております。
当院で導入しているアルコン社の網膜硝子体/白内障手術装置「Constellation」は、世界中で使用されております。極小切開手術にも対応可能で、あらゆる白内障・硝子体疾患に対し幅広い術式、きめ細かい手技に対応することができます。
緊急性の高い疾患にも可能な限り対応
緊急性が高い網膜剥離や硝子体出血などの治療は、可能な限り早急に対応いたします。
当院は医療連携を重視しており、他院からのご紹介も積極的にお受けしています。
網膜硝子体手術の方法
網膜硝子体手術の流れ
1.白目の部分に手術機器を挿入する穴を4箇所つくる
●1箇所目:硝子体腔内を陽圧で透明に保つための灌流液を流す
●2箇所目:眼内を照らす光源を入れる
●3箇所目:硝子体カッターやピンセット、レーザーなどを入れる
●4箇所目:眼内全体を照らす光源を入れる
2.硝子体を切除したり、病変組織を除去する
硝子体を切除したり、出血や増殖した病変組織を除去していきます。
疾患によっては、ピンセットのような器具を用いたり、眼内でレーザーを照射したりします。
網膜剥離や黄斑円孔の場合は手術の最後に、灌流液をガス等のタンポナーデ物質に変えるなど疾患に応じて様々な処置を行います。
手術時間について
手術は30分で済むものもあれば、症状によっては2時間以上かかる場合もあります。
症例によって異なりますので診察時に医師にご確認ください。
麻酔について
網膜硝子体手術は局所麻酔で行います。
痛みに過敏な方には、術中に麻酔を追加することもできますので、ほとんどの方は痛みを感じません。
網膜硝子体手術の注意点
手術当日
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感染防止のためにも、前日に入浴と洗髪をしていただき、体を清潔にしてください。手術当日は入浴出来ません。
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同意書は必要事項を記入し、捺印の上お忘れなくご持参ください。
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香水・整髪料などの揮発性のものの使用は控えてください。
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手術当日のお化粧は控えてください。(ノーメイク)
※メイクをしていると化粧品の微粒子が目に入り、感染症の原因になる場合もあります。 -
ご本人による車等の運転は控えてください。
手術後
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網膜剥離等一部の手術では、手術後の一定期間、うつぶせ姿勢をしていただく場合がございます。医師の指示に従って決められた時間・期間必ずうつぶせ姿勢を維持するようにお願いします。
(うつむき姿勢をする際の枕の貸出しがございます) -
手術翌日は首から下はシャワーのみ可能です。また洗顔も水洗いは避け軽くタオルで拭う程度にしてください。
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3〜4日後の診察後から洗顔も可能です。一週間後の診察後からは、通常通り入浴が可能となります。
※眼は押さえないようにしてください 。 -
手術後一週間は眼を押したり、こすったりしないでください。傷口が完全にふさがっておらず眼にばい菌が入りやすい状態です。
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眼をあまり酷使することは避けてください。眼の乾きや疲れを感じやすくなる為、テレビや読書も眼が疲れない程度にしてください 。
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術後に眼圧が上昇する場合があります。そのため、術後に「高地への旅行」「全身麻酔・歯科での吸入麻酔」を予定している場合は、ご相談ください。
網膜硝子体手術の費用
適応する疾患により費用が異なりますので、詳しくは診察時にお問合せください。
また、網膜硝子体手術は保険適用ですので各負担額により、費用が異なります。