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涙道手術

涙道手術の特徴

涙道内視鏡を用いた涙道の検査・治療

涙腺から分泌された涙は、眼球の表面に留まった後、目の内側にある涙点を介して涙道を通り、鼻の中へと流れていきます。涙道は、細い部位や曲がっている部位などがあり、さまざまな原因によって狭くなったり詰まったりしてしまうことがあります。

当院は涙道内視鏡を導入しており、先が直径0.7mmの筒状の機械でモニター映像にて涙道内を確認しながら安全性の高い検査・治療を行うことが可能です。

おおたけ眼科 古淵第2医院 手術中の医師
痛み・不安をできる限り軽減

局所麻酔を行い、痛みが少ない手術を心がけています。

おおたけ眼科 古淵第2医院 待合

流涙症とは

流涙症は、

涙目
涙が止まらない
涙で視界がぼやけてしまう
めやにが溜まりやすい
涙で目のまわりの皮膚がただれる

など、涙があふれ出てしまう状態のことを言います。

 

涙は通常、上眼瞼の上にある涙腺から常に分泌され、10%は蒸発し、90%は涙道を通って鼻から喉へと排出されます。

このバランスが以下のように何らかの理由で崩れると、流涙症となります。

涙の生産と排出路
おおたけ眼科 古淵第2医院 流涙症
導涙性流涙(涙道閉塞)

目頭にある涙点から鼻に通り抜ける排水管(涙道)が何らかの原因で詰まることによって、涙の流れが悪くなり、涙や目やにが溜まってしまう状態のことを言います。

涙道閉塞の治療は、点眼だけでは治せないため、閉塞部を物理的に開通させて涙の排水経路を確保します。

分泌性流涙

目にゴミが入ったり、逆まつ毛や目を擦って傷ができたなどの外的刺激があったり、結膜炎や角膜炎、ドライアイなどが原因で涙が過剰に分泌される状態のことを言います。

分泌性流涙は、異物が原因なら取り除いたり、逆まつ毛が原因であれば手術を行ったり、結膜炎や角膜炎が原因なら点眼治療を行うなどして、それぞれの原因に対して治療を行います。

結膜弛緩症

年齢とともに結膜(白目)がたるみ、涙点(涙の出口)をふさいでしまい、涙がたまります。

点眼薬による治療や結膜のたるみをとる手術を行います。

流涙症の検査

細隙灯顕微鏡検査

眼科の診察に欠かせない検査で、光を当てながら、顕微鏡で目の表面を詳しく観察する検査です。

涙の量が増えてないか観察し、逆まつげ、目の傷、結膜炎や結膜弛緩症など流涙症の原因となる病気がないかを確認します。

 

涙管通水検査

注射器を使って、涙点から涙道内に水を流し込んで、鼻腔まで通過があるか、確認する検査です。

麻酔点眼をするため、痛みはほとんどありません。

 

涙道内視鏡検査

胃カメラや大腸カメラのように、涙道の内部を観察できるのが涙道内視鏡です。

細い涙道内に挿入できるように、1ミリよりも細く設計されており、涙道の閉塞や狭窄部位を直接観察することができます。

涙管チューブ挿入術[日帰り手術]

涙道内視鏡を用いて、専用の涙管チューブを挿入し、涙道を再建します。

局所麻酔で行う、日帰りで手術です。

外から見えない涙道にチューブを通す治療ですが、最近では涙道内視鏡で確認しながら的確に行えるようになっています。

挿入したチューブは外からほとんど見えず、日常生活も問題なく行えます。

チューブは通常2~3ヶ月後に外来で抜去します。

おおたけ眼科 古淵第2医院 涙管チューブ
おおたけ眼科 古淵第2医院 涙管チューブ
涙道手術 術後のスケジュール(例)

術後1年まで検診を行います。

①手術当日:チューブ挿入
②術後1週間後:涙管洗浄
③その後2週間毎:涙管洗浄
④2ヵ月後:チューブ抜去
⑤3ヵ月後:涙管洗浄
⑥4ヵ月後:涙管洗浄
⑦5ヵ月後:涙管洗浄
⑧その後3ヵ月毎:涙管洗浄

小児の先天性鼻涙管閉塞(赤ちゃんの流涙症)

生後間もなくからずっと涙と目やにが出る場合は、先天性鼻涙管閉塞かもしれません。鼻涙管(目頭~鼻までの涙の通路)が先天的に狭窄しているために、めやに・涙がたくさん出てしまう病気です。

〈治療​〉

当院では、生後半年までは点眼などで経過観察を行い、改善しない場合は局所麻酔で細い針を涙道に通す処置を行います。

おおたけ眼科 古淵第2医院
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